フリーランスが業務委託契約をする際には、契約書の中に契約期間が明記されています。基本的には、この期間を満了するまでは途中解除は起こりません。しかし中には、契約期間中にもかかわらず契約解除されてしまうケースがあります。フリーランスにとって、どんな時に契約解除されやすいのでしょうか?
案件単位でお仕事を受注する請負契約タイプのフリーランスに多いのは、クライアント企業の事情による契約解除です。例えば、案件を受注して業務委託契約を結んだけれど、企業側で外注費用を捻出できなくなり、フリーランスへの報酬を支払えないので契約解除というケースは少なくありません。
また、作業をスタートしてから報酬条件が変わってしまい、両者の合意が取れなくなることによる契約解除もあります。例えば、業務委託契約を締結したうえで作業をスタートしたにもかかわらず、クライアント企業側で成果物の縮小が決定した場合などがあげられます。成果物の規模が縮小となれば、それによってフリーランスへ支払われる対価も縮小するでしょう。しかしフリーランス側が受け入れを拒否した場合には、残念ながら契約解除という結末になることがあります。
契約解除には、フリーランス側に責任の所在があるケースも存在します。例えば、報連相が不十分で無責任だと思われたとか、成果物を納期までに納品できずに契約解除となってしまうことはあります。フリーランスは会社に出社する必要がなく拘束時間もないフレキシブルな働き方ですが、クライアント企業との意思疎通やコミュニケーションはとても大切です。密なコミュニケーションをとることで、契約解除を回避することは可能です。
※参照したサイト:フリーランス契約ガイド